戦術の振り返り PART3 偽9番

どーも。Cule_tacticalです。PART3となりました。戦術の振り返り。

今回は偽9番(0トップ)紹介したいと思います。

 過去の記事も是非ご覧ください。

cule-tactical.hatenablog.jp

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  • 偽9番の歴史
1940年代に「ラ・マキナ」と呼ばれたリーベル・プレートのCF、アドルフォ・ペデルネーラがその元祖と呼ばれている。ペデルネーラからポジションを奪ったアルフレードディ・ステファノがコロンビアを経てスペインへ渡り、50年代にレアル・マドリーの黄金時代を築いた。
 

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皆さんもご存じの通り、有名な偽9番の使用例はペップバルサでのメッシです。圧倒的な技術、判断能力を持つメッシをもちろん相手DFは警戒し強度の高いプレスをかけてきます。そこでメッシを相手DFの守備範囲から逃がすことで、メッシに前を向いてボールを受けてもらうことが可能になります。そしてメッシは前を向かせたら何でもできてしまう人なので、非常に理にかなっています。
  • 偽9番の仕組み

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これは偽9番を使用した場合の基本ポジション。基本は4-3-3で使われる。CFがポジションを落とし、両WGはライン際に開く。CFがポジションを落とすことで、中盤の3人と多くの三角形を作り出し、ボールを奪われにくくなり、相手の視線や注目が中央に集まり、サイドへの警戒が薄くなる。

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 相手の視線や注目を中央もしくはCFに集めることで、メリットが生まれる。
 

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 相手DFが中盤もしくはCFに注目することで、最終ラインの背後にスペースが生まれる。そのスペースに両WGが走りこんでシュートへ。かといってCFをマークしないでおくと、CFに前を向かせて、自由にプレーされる。CFのポジションにはメッシやトッティのようなボール扱いに長けている選手が任されるため、自由にプレーさせると、ミドルシュートや絶妙なスルーパスを出しかねない。
 
ペップバルサでは中盤にブスケツ、シャビ、イニエスタがいた。それにメッシが加わった。そりゃボール取れないわ。両WGにはペドロ、ビジャがおり、メッシを最大限生かすことに成功した。
 
このように偽9番を実行するには、技術や判断能力の高いMF、絶対的なCF(メッシタイプ)、根気強く動き出しをし決定力のあるWGが必要になる。しかしそれらの選手がそろうと絶大な力を発揮できる。
 
今回はここまで。
話してほしい戦術があれば、ぜひ教えてください。
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