La Liga21-22シーズン 第7節 バルセロナvsレバンテ マッチレビュー

どうも、大学の夏休みがおわったくれたです。今回はレバンテ戦のマッチレビューです。昨シーズン重要な試合で勝ち点を落とした相手ですが、カンプノウではなんと15戦15勝という驚異の記録。今回もホームアドバンテージを受けることはできたのでしょうか。そして、期待のアンスはどうだったんでしょうか?

 

 

 

 

スタメン

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デヨングとぺドリという絶対的な選手を欠くバルサはその穴をガビとニコで補うことを選択した。

 

 

前半

プレスが甘かったレバンテ

カンプノウで圧倒的な戦績を見せつけられているレバンテ。今回もバルサに圧倒されてしまいました。なぜ圧倒されてしまったかを考えると、ほとんどの人が思い浮かべるのはレバンテの守備の緩さだと思います。いともたやすくバルサ攻撃陣に前進を許し、ペナルティエリアへの侵入を容易なものにしてしまいました。

 

ペナルティエリアへの侵入を許した結果生まれたのがバルサの先制点と2点目。デパイのドリブルでPKを獲得し、デパイ自身が決めた。

 

2点目はゴールに背を向けてボールを受けたデパイでしたが、レバンテの寄せが甘くデパイは簡単に前を向くことが出来ました。そして左SBで起用されたデストへパス。デストは左SBらしく動くのではなく、得意のドリブルを活かして中央へとボールを運び、スペースへ走りこんだルークデヨングへパス。事実上GKと1対1になった状況で落ち着いてゴールを決めました。シュートコースを作りながら自身のマークから離れるような膨らんだランニングでシュートを打つためのベストな状況を作り出した点はさすが9番の選手だなと感じました。

 

久しぶりの4-4-2ブロック

前節にクーマンが2試合の停止をくらったため、アシスタントコーチであるスロイデルが監督を務めました。アヤックスのテンハーグやナーゲルスマンのアシスタントコーチを務めたというなかなかの経歴をもつ人物ですが、何分バルサではクーマンの手下であったため彼がどんな考えを持っているかはよくわかっていませんでした。しかし、レバンテ戦では今シーズンのクーマン体制では見られなかったしっかりとした4-4-2の守備ブロックを構築しているように見えました。

 

これまでの試合のマッチレビューでも触れてきたことなんですが、守備にルールや決まりごとがないように見えていました。

特にバイエルン戦は。

cule-tactical.hatenablog.jp

 

スロイデルは彼なりに考えて4-4-2のブロックを採用したのでしょう。フィジカル的に優位性が取れず、無理がきかないコウチーニョを負担の少ない最前線に置く考えには個人的に賛成でした。

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ガビの右SH起用

クーマン体制では見られなかったガビの右SHでの起用もスロイデルの采配では見られました。その意図はいまいちはよく分かりませんでしたが、ガビが少しずつ中央に移動してくるため、ミンゲサの前方に大きなスペースが空きます。残念ながらミンゲサは攻撃的なSBではないため、このスペースを効果的に使う頻度はあまりありませんでしたが、右SBがデストの場合は彼のスピードを大いに活かせるでしょう。

 

後半

決め切れない3点目

後半、散々決定機を作り出していたバルサでしたが、3点目がなかなか決まらない。けがから復帰するアンスを安心できるスコアで迎えたいという気持ちが強かったから余計にムズムズしたのかもしれませんが、この試合に限らずとどめを刺す3点目以降の得点は非常に大事です。事実として昨シーズンには重要な試合でレバンテとは引き分けていますし。

 

CLの決勝トーナメント以降は1点でも多く稼いでおくことが大切ですし、精神的にも安定する要素となります。

 

パッとしないコウチーニョ

デパイやガビ、ニコたちが賞賛される中、これまでよりは少し好印象をもてたものの、パッとしないのがコウチーニョでした。コウチーニョも長期離脱から明けたばかり、といえば流されることかもしれませんが、彼は大金を支払って獲得した選手です。そんじゃそこらの選手とは期待されるノルマが違うのです。

 

自分なりにコウチーニョが活躍できない理由を考えてみたところ、プレーエリアに問題があるのかなと感じました。相手守備陣を押し込んだ展開で彼は守備ブロックの前にポジションをとることが多く、単独での突破能力があるとは言えないコウチーニョでは現時点でルークデヨングへのクロスを上げるかバックパス、もしくは横パスといった得点があまり望めず、消極的な選択肢しか残されていないように思えました。

 

そこでコウチーニョにプレーしてほしいのはライン間。フィジカル的な優位性は望めないものの、判断の速さ、ひらめきは衰えているとは思っていません。ライン間で前を向いてボールを受けることが出来れば得意なミドルシュートであったり、ラストパスが狙えるだろうと思いますね。

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帰ってきたメッシの後継者

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なんといってもレバンテ戦で触れなければいけないのはアンスの復帰でしょう。昨シーズンのベティス戦で負傷し、CLのパリ戦帰ってこれそうとか言ってたら怪我が悪化したり、色々なことが重なりやっと帰ってきました。大事をとって15分ほどの出場でしたが、なんと得点まで決めてしまいました。レバンテ戦はプレーだけでも見れたらそれでいいと思っていたクレも少なくないでしょう。

 

メッシの10番を引き継ぐにはまだ早いんじゃないかとか、次の10番はアンスしかいないとか色々な意見を見てきましたが、アンスには10番が似合うのかもしれないですね。滅私とはまた一味違ったドリブラーですが、アンスはアンスらしくやってくれば言い訳でのびのびプレーしてほしいですね。

 

今回は以上です。こんなに清々しい気持ちで試合を終えたのは開幕戦のソシエダ戦以来でしょうか。これからCLではベンフィカ戦、リーガではアトレティコ戦と厳しい戦いが続きますが、アンスも帰ってきました、デヨングも帰ってきます、もう少し待てばぺドリやアルバも帰ってきます。ただ心配なのはクーマンですが。少しずついい風が来ているのかなと感じます。

 

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では。