La Liga21-22シーズン 第19節 マジョルカvsバルセロナ マッチレビュー
あけましておめでとうございます。くれたです。今年もよろしくお願いします。今回はマジョルカ戦のマッチレビューです。2022年の初戦ということで気持ちよく勝ちたいところですが、どうなったのでしょうか。
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スタメン
コロナ感染者と怪我人の多かったバルサ
今回のマジョルカ戦にはアンスやぺドリが復帰するのではないかと噂されていましたが、それも叶わないうえにクラブ内でのクラスターが発生。アルバやアブデ、デスト、コウチーニョの出場が不可能になるだけでなく、前節に累積警告を受けたガビとブスケツを欠くというなかなか絶望的な状況でマジョルカ戦を迎えました。
それならBチームからいくらでも引き上げればいいじゃないかと考えてしまいますが、どうやらリーガにはトップチーム登録されていない選手は最大で3人までしか同時にピッチに立てないという規則があるらしく、そううまくもいきません。
そんななかでBチームから起用されたのがイリアス、ニコ、ジュグラの3人。この3人はトップチームデビューをすでに済ませている選手たちであり、それなりに安心して試合を見ることができました。ジュグラはCFだけでなく左WGもBチームの時代からやっていたため、シャビも心置きなくWGとして起用できたのでしょうね。
両チームかみ合わせ
マジョルカは守備時に4-4-2に変形し、2トップの片方がCBにプレスをかけながらもう片方はアンカーであるデヨングを抑えるような役割を担っていました。このプレッシングはバルサに勝利したラージョも採用していた方法であり、ロングボールに対するスライドが素早くできていればかなり効果的な守備となります。
ラージョ戦の記事も貼っておくのでぜひ。
また、右サイドの連携は3人のポジショニングが光っていました。少し前から右SBでの起用が不評であったミンゲサが高い位置をとるようになったうえに、イリアスが大外に張っているのを見つけ内側にポジションをとるというような動きも見られました。おそらくシャビによる教育のおかげでしょうね。
ミンゲサは右SBとして起用されてライン際でボールを受けたときにだいぶ落ち着いてプレーできるようになった印象。これまではボールを受けたからパスしか選択肢がないように見えたけど、味方が意図的に空けた中央のスペースを察知してボールを運べるようになってた。
— くれた (@Cule_tactical) 2022年1月4日
これもシャビの教育かな。
デヨングのアンカー起用とアラウホの左SB起用
今節で見られたこれまでとの大きな違いはデヨングのアンカー起用やアラウホの左SB起用などです。
まずはデヨングのアンカー起用から。ブスケツが出場停止ということでいきなりアンカーを任されたデヨングでしたが、そつなくこなしていた印象です。
IHで起用されていたときと比べると、やはり彼の長所である推進力を活かしたボール運びや、1対1をものともしないビルドアップ能力が全面的に見られたと思います。このはたらきは比較的体の小さなぺドリやガビにはできないでしょうし、ボールをさばくという面では優れていますが、足が遅いブスケツにはできないことだなと感じました。
デヨングのアンカー起用、リベロ起用時ほどではないけど、やっぱり彼の長所であるビルドアップ能力や推進力を活かして運ぶ能力が各所で見られた。
— くれた (@Cule_tactical) 2022年1月2日
これはガビやペドリにもできないし、ブスケツでさえもできないような役割だと思うな。
次はアラウホの左SB起用。今回の試合で始めて試されたこの起用ですが、結果的には成功したんですかね。ビルドアップ時は基本的に簡単に味方にボールを渡し、反対のサイドである右サイドからクロスが上がってきそうなときには勢いをつけてヘディングをするという狙いでした。
先ほども言ったようにマジョルカ戦ではコロナ感染者と怪我人によるアタッカー不足とクオリティ不足を補うという面で考えると結果的には成功したと言えるかもしれません。
チーム力、組織力の底上げ
”黄金の勝ち点3。”シャビが試合後インタビューで語った言葉ですが、まさにその通りだと思います。得点こそミンゲサのクロスからのルークデヨングのヘッドというだいぶ運要素の強いゴールでしたが、運も実力の内ということで。しかし、マジョルカ戦の勝利はマジョルカが単純に弱かっただけでは片づけることのできない内容であったと感じます。
バルサは終了数分前は押し込まれたものの、終始試合の主導権を握ることに成功しました。相手が昇格組のマジョルカといっても、ブスケツがいない状況で得点こそ少なかったですが理想的な試合の流れを生み出すことができたのはかなりポジティブな印象です。運が良かったというわけではなく、シャビが意図する戦術が少しずつチームの全員で共有され始めているのかなと感じました。
違うチームの話ですが、マンチェスターシティはどんな選手が出場しても、ある一定以上のクオリティのサッカーを実現できることに強さが詰まっていると思っています。バルサもこのままシャビの意図がチームに浸透していけば、シティのような状況を作り出せるのではないでしょうか。
コロナ感染者、怪我人で主力メンバーを欠く中でアウェーのマジョルカ戦に勝てたことは、ただマジョルカが弱かった、バルサが強かっただけではなくて、シャビの戦術の意図がチームに浸透したことで組織力、チーム力の底上げみたいなのを感じた。
— くれた (@Cule_tactical) 2022年1月4日
いぶし銀、ピケの活躍
18-19ほどの輝きは失ってしまいましたが、依然としてディフェンスリーダーとして活躍しているピケ、マジョルカ戦はことごとくマジョルカの攻撃を跳ね返していました。ピケは本当に読みが優れていますよね。特に試合終了間際の数分間はテアとともにバルサのゴールマウスをしっかりと守ってくれていました。
これからのパフォーマンスが向上するとは考えにくいですが、将来が楽しみなアラウホ、エリックガルシアなどのCB陣に様々なものを残してほしいですね。
今回は以上です。いかがでしょうか?コロナ感染者と怪我人で大勢の選手を欠いているなかでよく勝ちました。新たにぺドリとフェラントーレスがコロナ感染者となってしまい、復帰戦、デビュー戦を見る日がまた遠くなってしまいました。これは気長に待つしかないですね。
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では。