La Liga21-22シーズン 第13節 バルセロナvsエスパニョール マッチレビュー

どうも、くれたです。今回は新監督シャビの初陣となったエスパニョール戦、バルセロナダービーです。長い長い代表ウィークを終え、待ち望んだこの日がやってきました。戦術的な引き出しが皆無なクーマン、急遽暫定監督を任されたバルファンのバルサとどう違ったのかを詳しく書いていこうと思います。

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前節のセルタ戦のレビューも貼っておくので、見比べてみてください。

 

cule-tactical.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

スタメン

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WGの立ち位置とIHの役割

監督がシャビとなり、まず目に見えた変化はおそらくWGの立ち位置とIHの役割の変化でしょう。クーマン体制ではWGの立ち位置には決まりごとはなく、「それぞれがやりやすいようにやれ」というような感じでした。しかし、シャビ体制ではWGはタッチラインいっぱいまで広がり、相手のSBを引き付ける役割を担っていました。

 

WGが大外に開くと、WG自身にとっても、IHにとっても利点があります。

WG自身が大外に開くことで、ボールを受けた際に相手のSBと1対1の局面を多く作ることができ、数的不利の状態でドリブルを仕掛けてボールロストすることが少なくなり、チャンスが多くなります。今回はWGにガビとイリアスが起用され、WGタイプではないガビとトップチームデビューのイリアスということで1対1の局面が多くみられたわけではありませんが、この類のポジショニングはスピードのあるアンスやデンべレなどのWGにもってこいだと思っています。

 

WGが外に開くことでIHにも利点がります。それはIHがプレーするスペースが広がるということです。常に速い判断速度と創造的なプレーが求められるバルサのIHでは狭い場所でコネコネできることも大事ですが、まずはプレーできるスペースを与えてあげることが先決でしょう。

 

IHの立ち位置の変化ですが、このツイートでも言っているとおり、相手の守備ブロックの中に入り込んでいる場合が多かったです!さらに、デヨングは守備ブロックに入り込むだけではなく、守備ブロックから一歩引いて組み立てる役割も務めていました。

変化を遂げたデヨング

この試合、変化と成長を見せていたのはデヨングでした。間違いなくクーマン体制とは違いを見せていました。先述の通り、守備ブロックの中に入り込むような動きを見せ、抜け出しも見せていましたが、ビルドアップにも積極的に参加するような動きをしていました。

抜擢された若手

今回の試合でシャビが抜擢した期待の若手がいました。そうです、イリアスです。1週間ほど前からバルサBを見始めたのですが、彼はシーズン途中から参戦し、足に吸い付くようなドリブルで右サイドから相手を切り裂いたり、トップ下のようなポジションで守備を攪乱させる働きをになっていました。そんなイリアスがシャビの初陣でスタメンとして抜擢されました。

 

誰しもデビュー戦は緊張するものだと思いますが、大外に張るというWGとしての仕事をこなしつつ、1対1のシーンでは積極的に仕掛けるクレが見たかったWG像を見せてくれたと思います。監督の初戦はいつも以上に勝ち負けの印象が大きくついてくるなかでシャビはバルサらしさを保つことを優先しました。

まだまだこれからの守備戦術

ボール保持時の動き、ポジショニングは大きく改善されましたが、走力、守備陣形などを含めた守備戦術はまだまだこれからという印象でした。ここはすぐに改善されるとは思っていなかったので驚きもしませんでしたが、走力の面は早急に改善してほしいですね。

 

基本的には即時奪回が軸になると思いますが、エスパニョール戦では押し込まれる時間帯が多かったのが気になります。さらに押し込まれた展開での最終ラインと前線の守備ラインの間のスペースが広かったことも気になりました。

 

今回は以上です。いかがでしょうか?ポケモンと課題に追われ投稿が遅くなりました。次はベンフィカ戦、GSの突破がかかる重要な一戦です。デンべレ復帰の報道もあるため、より楽しみですね。

 

では。