La Liga21-22シーズン 第12節 セルタvsバルセロナ マッチレビュー
どうも、くれたです。今回はセルタ戦のマッチレビューです。シャビの就任が公式となり、おそらく次節のエスパニョール戦からシャビがバルサを率いることになるため、バルファン暫定監督のラストマッチとなりました。
前節のアラベス戦のマッチレビューでを貼っておくので、こちらもぜひ。
スタメン
両チームの噛み合わせ
こちらがバルサのボール保持時。失点の多いイメージのセルタですが、実は緻密な決まりごとがありました。CBとブスケツからしっかりプレスをかけ、その逃げ道となるIHやSBにも早い寄せができるようなポジショニングをこころがけ、そのこぼれ球をタピアで回収するというような流れでした。
物足りないデヨング
今回の試合であまり触れている人は見かけませんでしたが、セルタ戦でのデヨングはただ最終ラインと前線の仲介をするだけの役割のように見えました。もちろん、安定して前線の選手にボールを供給できているだけですごいのは理解できますが、これだけの働きでは満足されないのがデヨングのポテンシャルの高さ。
具体的にデヨングになにを求めるのが最適かと考えるとそれはなかなか難しい問題ですが、その問題を解決してくれる希望が新監督のシャビ。こちらのツイートでもデヨングという回答を多くいただきました。
シャビの指導によって活躍が特に期待される選手たちをリプで教えてください！
— くれた (@Cule_tactical) 2021年11月6日
しかし、後半には左足でシュートを放つなどゴールへの積極性も見られ、シャビ体制でのデヨングに期待が持てました。
前半から怪しかった守備組織
3-3というスコアで終えたセルタ戦、3失点のすべてが後半から生まれたわけですが、後半の守備だけが特別ひどかったわけではなく、前半から守備の穴や脆さは要所要所に見られていました。例えば、試合開始早々のアスパスの抜け出しや中央でのパス回しを容易に行わせていたことです。
なにはともあれ、問題であったのは3失点を記録した後半の守備です。セルタが攻撃的なチーム、アウェーでの試合とはいえ、3－0の局面から追いつかれることはあってはならないことです。
後半の守備でよくなかった点を考えてみると、いくつか思いつきました。
アスパスへの警戒が不十分
今回、3失点のうち2得点を記録したのはアスパスでした。2得点を記録したアスパスをマークしていないのが悪い！というつもりはなく、チームとしても、選手としてもセルタにおけるアスパスの重要性は誰もが理解しているはずでした。バルサにおけるメッシと同じほど需要であるといっても全く過言ではないと思っています。
想像してみてください。これまでバルサと対戦したチームがメッシを警戒しないなんてあったでしょうか？チームの攻撃におけるもっとも重要な選手をほったらかしにしておくことはまさに愚の骨頂であり、バルサはその失態を犯してしまいました。
深い位置で構えている割には危ないスペースを締めれていない
全体を通しての守備もよいものではありませんでしたが、特に後半は後ろに重たい守備となってしまい、セルタの攻撃の時間が多くなってしまいました。全盛期ほどの強さではなくなってしまったバルサに常にアグレッシブな守備をしろと言うのは酷ではありますが、それにしてもゴール前でボールを持たれる時間帯が多かったと思います。
さらに、ゴール前での守備を実行するなら必ずしておくべきことがあります。バイタルやライン間のスペースを埋めておくことです。バルサはそれがほとんどできていませんでした。アスパスやデニスに好きなようにスペースを使われ、いくらでもスルーパスが出てくるような状況を自ら作ってしまいました。
不用意なボールロスト
守備組織や落とし込みにも問題はありましたが、あまりにもボールロストが多かったと思います。セルタのアグレッシブな守備が効果的にハマったことも原因の一つだと思いますが、自らのボールロストが多かったです。特に、後半のデパイには押し込まれた展開から攻撃に移ってデパイにボールが入ったときには数秒相手を背負ってくれるだけでチーム全体のラインを上げたりすることができたと思います。
今回は以上です。いかがでしょうか？前半で3得点しただけにもったいない試合でした。次節のエスパニョール戦からは期待の新監督、シャビが率いることとなりました。アンスとデンべレというシャビが目指すサッカーに必要なWGが離脱している中でどのようなサッカーを見せてくれるのでしょうか。
次節のエスパニョール戦はレビューをいつもよりも張り切って書くので、ぜひ見てください！いいねやリツイート、フォローだけでもよろしくお願いします。
では。
