La Liga 第2節 アスレティック ビルバオvsバルセロナ マッチレビュー
どうも、くれたです。今回はリーグ戦第2節、ビルバオ戦のマッチレビューです。クレとしてはなかなか眉間にしわの寄るしぶ~い試合となりましたが、振り返っていきましょう。いいねやリツイート、フォローをよろしくお願いします!
スタメン
バルセロナ
マッチプレビューの記事でも書いていた通り、アラウホがウィリアムズを抑えるキープレイヤーだとさんざん言っていましたが、スタメンはエリックガルシアに。早くもクーマンのお気に入り枠へと昇格したのかはわかりませんが、期待していることには間違いないです。結局ソシエダ戦と全く同じメンバーでした。
ビルバオ
ビルバオの前線にはビジャリブレというクレたちが大っ嫌いなFWがスタメンに抜擢されるのかと思っていましたが、サンセットが選出。GKにはラロハの守護神であるウナイシモンではなく、アヒレサバラがチョイスされました。
前半
ビルバオの高い強度を伴ったハイプレス
ビルバオは試合が始まるやいなや、バルサに嵐のごとくハイプレスを仕掛けました。バルサはいきなりGKにまでボールを戻すことを余儀なくされ、開始13秒ほどでブスケツと2CBへのパスコースを切られながらプレスをかけられる場面へ。ネトは焦ってアルバへフィードするも、精度を欠き、ビルバオボールに。
開始わずか13秒の場面
この後も強度はずっと落ちることなく「バルサにサッカーはさせん!」と言わんばかりの緻密なプレスが続きました。これにバルサは明確な解決策を見つけることが出来ず、デヨング、ブスケツ、ぺドリたちの個人技でやっとが息がつけるほどでした。
何かがとりついたネト
みなさんも見ていて気付いたと思いますが、明らかにネトの様子がおかしかったです。キャッチするべき展開で無理につなごうとしたり、CBとの連携がうまく取れていなかったり、謎でした。いくらテアに劣るとはいえど、あの類の技術はGKとしておそらく基本事項でしょう。(GKのことはよくわからないけど)
厄介なウィリアムズのポジショニング
今回の試合ではウィリアムズがアラウホとのマッチアップを意図的に避けるようにポジションをとっていました。自分のマッチアップ相手をフィジカル的に大きなアドバンテージのあるエリックガルシアにすることで、裏に抜けるボールは競り合いを有利に行うことが出来ていました。これはバルサどうこうというよりも、これを採用したビルバオが秀逸でしたね。
ウィリアムズが敢えてアラウホとのマッチアップを避けるようにポジショニングしてる。
— くれたきゅん🇪🇸(かわいい系cule) (@Cule_tactical) 2021年8月21日
逃した貴重な決定機
バルサは苦しみつつも、6分にデパイの個人技でこじ開け、決定機を作り出しました。デパイの中央へのボールがバレンシアガに当たり、こぼれ球がブライスウェイトの目の前へ。しかしシュートは無情にもゴールの上へ。1つのチャンスで決められるかどうかが、FWの評価を一変させます。
多分開幕戦のブライスワイトは幻だったんだよ。
— くれたきゅん🇪🇸(かわいい系cule) (@Cule_tactical) 2021年8月21日
ビルバオのコンパクトな守備ブロック
ビルバオはハイプレスだけでなく、プレスで奪いきれなかった後の守備ブロックまで洗練されていました。中央をがっちりと固め、サイドのスペースは大きく開けていましたが、サイドに振られても守備ブロックが距離感とコンパクトさを保ち、クロスをしっかりはじき、バイタルエリアを自由に使わせないことに努めていました。
12分24秒のシーン。コートの上半分に収まりきるほどコンパクトな守備ブロック。ライン間を存在させないほどぎっちぎちなブロックでした。
結構極端な守備戦術だと感じましたが、これを攻略できないのがバルサの現状です。
後半
与えすぎたCK、そして失点
後半に入り、少しバルサに改善の様子が見られましたが、それも束の間。CKから失点してしまいます。イニゴマルティネスがエリックガルシアのマークを外し、フリーでヘディング。バルサのゴールへと吸い込まれていきました。前半からも与えすぎたCK。これだけ与えてしまえば失点するのも時間の問題だったかもしれません。
※本来はかなりボックス内に選手たちが詰まっていましたが、見やすくするために、少し距離感を広げています
解決しないデストの孤立
相変わらず解決していないデストの孤立がビルバオ戦では目立ちました。メッシが中央で基本的にプレーしていたためにデストが孤立しているものだと認識されていましたが、メッシがいなくなった後も右WGには内側でのプレーやさまざまな場面に顔を出してボールに絡むことを好むグリーズマンが起用されるため、孤立は改善されませんでした。
デストは孤立しながらも、単独突破など考えられるアイデアをひねり出し、何とかしようと試みますが、数的不利の場面では基本的にどうにもなりません。
このままアルバの左サイドに頼り切るわけにもいかないので、改善が必須です。
デパイの得点
時間が過ぎるにつれ、ハイプレスを続けるビルバオに疲れが見え始めました。オープンな展開となり、バルサらしくはありませんが、縦に速い攻撃が意味を持ちつつありました。何とか一点が欲しい展開にブスケツがダニガルシアのボールロストを誘い、こぼれ球をグリーズマンが広い、デヨング→ロベルト→デパイへと気持ちでつなぎました。シュートコースがかなり限定されていたなか、デパイが打ち抜いたのはニアハイ。お手本のようなシュートでした。
浮彫になったクーマンの戦術的引き出しとプレス回避法の少なさ
この試合ではバルサが悪かったこと、ビルバオがよかったことは事実ですが、前回の試合からは1週間の期間がありました。もう少しビルバオに対する策を用意できなかったのか、と感じるシーンが多々ありました。試合中も選手を投入するだけで特にこれといった改善を施している様子は見られませんでした。これはクーマンの戦術的限界なのか、それともいる選手出来る最善の策を尽くしているのか。
もう一つ感じたことは予想はついていたことですが、メッシという質の高すぎるプレス回避法を失ったために、今日のようなハイプレスを採用しているチームに対する策がデヨングやブスケツの個人技ぐらいになってしまっているのです。組織で崩してこそのバルサですが、中盤を省略しようとするパスが多かったのでロストが多くなり、組織で連携することを自ら放棄してしまいました。
ピンチを救ったエリックガルシアのプロフェッショナルファール
試合終了間際にニコウィリアムズと入れ替わり、あわやGKと1対1になるかと思われましたが、エリックガルシアの執念のスライディング。もちろん決定機の阻止ということでレッドカードが提示されましたが、結果だけでいうと失点を防ぐことが出来ていたため、彼のスライディングは意味があったと言えるでしょう。
結果論ですが、あの場面で止めることが出来ていなかったら、ゴールが決まっていたという展開も大いに考えられましたからね。
最後のエリックガルシアのプレーは本当に感謝。
— くれたきゅん🇪🇸(かわいい系cule) (@Cule_tactical) 2021年8月21日
スタッツを少し齧る
今回触れるスタッツはこちら。
Twitterから拾ってきた画像ですが、この画像とともに、「ビルバオはバルサの貧弱な守備の前ではもっとゴールを記録できたはずだ」という英語と共にツイートされていました。
試合を見ていただけで分かりますが、シュート本数やチャンス創出回数はバルサが圧倒的に少なく、終わってみれば総合的なゴール期待値は約2倍もの差が開いていました。
強度の高いハイプレスには滅法弱いことが明らかになりましたね。
今回は以上です。いかがでしょうか?冒頭でも述べた通り、しぶ~い試合内容でした。朝早く起きてリアルタイムで見られた方、試合内容をで察しながら見られた方、お疲れさまでした。今シーズンはこんな試合が多くなるかもしれませんが、頑張って応援しましょう!
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最後までお読みいただきありがとうございます。
では。